有馬カンツリー倶楽部

6738y(6442) Par72



有馬CCの現在のコース所在地は「かつて廣野GCの建設候補地として指折られた場所だ」という。廣野GCは、だれもが認める
日本一の名コースだ。有馬CCの用地は、それほどの優れたゴルフコース立地だと言いたいのである。単純には比べられないが、
確かに用地は素晴らしかったようだ。

「有馬ゴルフリンクス設営目論見要綱」には、「環境景観、土質、起伏等の状態は極めて良好で、一帯は南面して陽光を浴び
芝の育成に適している。所々自然池、松林が点在して風致を加え変化とスリルに富んだロングコースを計画し得る。(中略)
関西随一のチャンピオンコースとなることは疑いを容れない」と売り込んでいる。

所在地は、兵庫県三田市広野丘陵一帯(公簿面は、中内神字南山840番地の壱)、50万坪。一部三田市公有地あり。
標高230〜250mの低山の丘陵地。

交通は、国鉄(JR)神有三田駅より車で15分、国鉄広野駅より10分。有馬温泉より25分、高速道路開通後芦屋〜有馬間45分。
神戸市計画の有馬トンネルも計画されていた。

以上のスケールの中に、全長7200y・パー74のロングコースを昭和35年秋開場という計画だった。その母体会社が次の
通り設立されている。

昭和34年2月27日新有馬開発株式会社設立、資本金1000万円。役員、会長・浅井正一、代表取締役・織田宇市郎、
取締役・高田繁子、他。

昭和35年9月23日9ホール完成。11月23日、クラブハウス完成、営業開始。昭和36年7月18ホール・パー72が完成。
設計は、芦屋CC、熊本GC、福岡CC、三重CCなど由緒あるコースを設計しているクラシックなデザインの保田与天。

武庫川の清流を挟んだ広大な眺望が話題となった。昭和37年3月、明石土建社長・谷至康が代表取締役に就任。
高田繁子が支配人となる。9月22日、18ホールで正式開場する。

「美しい日本のゴルフコース」より・・・


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